にんじんはカロテンが摂取できる食品の代表選手

にんじんはカロテンの代表選手

にんじんはカロテンが摂取できる食品の代表選手。β-カロテンが特に多く含まれています。

 

このβ-カロテンはガン抑制作用もあり、強い抗酸化作用により、動脈硬化や心筋梗塞の原因となる活性酸素の働きを防いでくれます。
カロテンは皮にたくさん含まれているので、皮ごと調理できるメニューを工夫してください。

 

β-カロテンは、体内に入ってビタミンAに変化し、免疫力をアップしてくれます。その際、β-カロテンは、体内で必要なだけビタミンAに変化し、残りは抗酸化物質として働くという無駄のないシステムを持っています。

 

ビタミンAは、脳の機能にも大きく影響する眼精疲労やドライアイにも効果が期待できます。

 

 

にんじんの葉っぱで免疫力を効果的にアップ

にんじんは、カリウムなどの栄養素も豊富です。
カリウムは、不必要なナトリウムを体の外に排出し、高血圧を防ぐのに役立ちます。
また、食物繊維も豊富で、体調を整える効果もあります。

 

にんじんは、葉がついていない状態で売られていることも多いのですが、葉もとても栄養価が高いので、ぜひ食べてみてください。
ビタミンA、たんぱく質ともに2倍以上、カルシウムは5倍以上、根よりも葉の方が多く含まれます。

 

 

にんじんの名のルーツは高麗人参

 

にんじんは、主にオレンジ色の部分を食べますが、セリ科で、根菜には珍しく緑黄色野菜に分類されます。

 

名前のルーツは「高麗人参」です。人間のように手足がはえた形をしている「高麗人参」が、栄養価が高いと好まれたことからその名が付き、にんじんも、見た目が似ていたことから、そう呼ばれるようになりました。

 

高麗人参は、ウコギ科の多年生植物で、にんじんとは異なる種類の植物です。
ジンセノサイドと呼ばれる栄養素が多く含まれ、滋養強壮に効果があります。日本でも古くから生薬として用いられてきました。

 

植物としての種類は違いますが、どちらの「人参」もそれぞれ栄養価が高く、多くの人に好まれています。

 

また、「にんじんが苦手」というお子さんもいるかもしれませんが、匂いに関する品種改良が進み、いま食卓に並ぶにんじんは、とても食べやすくなっています。