フルーツ・野菜ジュースで脳の機能低下をシャットダウン
脳は、体の中でも特に大量の酸素を消費するので、活性酸素が発生しやすいという傾向があります。
活性酸素は脳に多く含まれるDHAなどの不飽和脂肪酸と結びつき、過酸化脂質となります。この過酸化脂質は細胞膜にダメージを与え、神経細胞の機能低下を招きます。
過酸化脂質は血管壁に付着して、血管の内腔を狭くし、血流を悪くするなど、血流にも影響します。
脳の血管が詰まると、酸素や栄養が十分行き渡らず、脳の機能低下が起こります。狭心症や脳梗塞のリスクも高くなってしまいます。
フルーツや野菜には、活性酸素による影響をシャットダウンするビタミンCやβ-カロテンといった抗酸化物質が豊富に含まれています。
最近では、簡単で機能的なジューサーが販売されていますので、フルーツや野菜を使った生ジュースを作り、効率的に体内に取り入れましょう。
フルーツの酵素で体も気分もすっきり爽快
朝からすっきり動き出したいとき、気分をリフレッシュしたいときなど、朝食前・間食用としても、フルーツを搾ってつくる生ジュースは最適です。
フルーツに豊富に含まれる酵素には、消化を助ける作用があるので、朝食を多めに食べても、フルーツも一緒に食べていれば、胃もたれなども防ぐことができます。
オレンジなどの柑橘系のフルーツを使ったジュースは、爽快な気分をもたらし、含まれる糖質が早く分解されるので、脳の機能維持だけでなく、一緒に食べたものの消化を助けます。
ビタミンCで記憶力を強力サポート
水溶性の抗酸化物質であるビタミンCは、血液に溶け込んで活性酸素の発生を抑制し、脳機能の低下を防ぎます。
ビタミンCは、神経伝達物質の合成にも使われる栄養素ということがわかっていて、血液中のビタミンC濃度が高い人の方が、記憶力の低下も起こりにくいという傾向があります。
ビタミンCの豊富なフルーツの代表といえばキウイフルーツ。
一つ食べるだけで成人一日に必要なビタミンCの80%を取ることができます。
トマトスープで体調を整えサビない脳に
トマトに含まれるリコピンには、活性酸素を消し去ってくれる力がβ-カロテンの2倍もあります。
トマトには、体の生理作用を整えるために必要なビタミン類や、体の組織を作るために不可欠なミネラルなども、バランスよく含まれています。
トマトの加工品である缶詰は、生のトマトよりも、ビタミンやミネラルが豊富です。リコピンは油と一緒に取ると吸収されやすくなるので、缶詰のトマトでスープを作る際には、オリーブオイルなどを使い、より効率的に摂取するようにしましょう。
ビタミンCは、熱に弱いため、サラダやトマトジュースも添えるとより効果的です。