健康的なごはん食で脳の働きが活性化
朝食に、お米を食べた日とパンを食べた日の精神状態を比べてみてください。
お米を食べた日の方が、良いアイデアが思いついたり、穏やかな精神状態が続いたりしませんか。お米を食べると、やる気もアップします。
脳は、体の中では小さな部分ですが、エネルギー消費量は1日必要量の約20%。しかも、エネルギー源となるのは、ブドウ糖だけです。
お米もパンもブドウ糖を含みますが、パンの方が消化が早く、血糖値が上がるのも下がるのも早いので、お昼になる前に、イライラしたり、集中の低下が起きてしまします。
お米は、消化に時間がかかるので、血糖値が安定します。
発芽玄米であれば、ブドウ糖をエネルギーに変えるために大切なビタミンB1を白米の5倍も含みます。発芽玄米も、白米同様、スーパーマーケットなどでも簡単に手に入るので、「朝食は食べない」という人も、起きてすぐ炊き立てのご飯でおむすびを作り、2個ぐらい食べてみてください。
ちょっとのことではイライラしなくなりますし、良いアイデアも浮かびやすくなります。
お米はよく噛むと甘くなり、記憶力も上がる
同じカロリーのご飯とパンを比べると、ご飯の方が噛む回数も多く、「噛む」という行動の刺激は、脳を目覚めさせるのに効果的です。
脳血管が拡張され、血流が増えるので、ブドウ糖や酸素が十分に行きわたり、記憶力を司る海馬も活性化します。
また、よく噛むと、唾液の分泌量も増え、アミラーゼという酵素が澱粉質を麦芽糖などへ変化させるので、口の中のお米がより甘く、美味しく感じられます。同時にパロチンという若返りホルモンも分泌されるので老化防止になりますし、精神が安定します。
おもちを食べると脳も体もポカポカ
ご飯と同じような効果をもたらす食べ物におもちがあります。
おもちの原料もち米は、白米よりも糖質もタンパク質も多い上、ついておもちにしたときに密度も濃く、粘りも強くなるので、食べたときに胃がポカポカして脳も体もあたたまります。
雑穀米は微量栄養素の宝庫
雑穀米は、アワ・キビ・ヒエ・ハト麦・大麦・赤米・黒米・大豆・黒豆・小豆など、イネ科の穀物や豆類などを白米や玄米と一緒に炊いたものです。
雑穀の特徴はその生命力。害虫にも強く長期保存にも向いています。
アワや大豆・黒豆・小豆は記憶力を高めるビタミンEが豊富。
キビ・ヒエ・赤米・黒米などは、カルシウムやマグネシウムが白米の2〜5倍で、精神を安定させ、落ち込み防止や、やる気アップに効果的です。
はと麦は、コイクセノリドによる美肌効果があり、大麦は食物繊維が豊富で体調を整えます。