スパイスで脳の処理能力増強
カレーを食べると、眠気が覚めたり、元気が出た、という経験はありませんか?
カレーには、数種類のスパイスがブレンドされていますが、それらスパイスの複合効果により、食べてから1時間もしないうちに、脳内の血液量が増加、働きも活発になることがわかっています。特に頭頂部の活動が活性化され、意識の覚醒や処理能力が増強されます。
カレーの主なスパイス、ターメリック(ウコン)の成分クルクミンは、強力な抗酸化作用があり、脳の機能を守ります。
サフランに含まれるクロシンという成分は、脳の海馬にある神経細胞を活性化する働きや、気分を落ち着かせる鎮静作用もあります。
唐辛子の辛み成分カプサイシンには、適度な脳刺激により脳を活性化する機能のほか、脂肪を燃焼させホルモンの分泌を促す働き、体を温め脳血流を促進させ、血液をサラサラにする効果などがあります。
スパイスは美味しい万能薬
スパイスは世界中で料理や薬として使われていて、種類は300種を超えます。
主な役割は、香りづけ、消臭、防腐、味付けなどですが、それぞれに個性的な効能があります。
カルダモンは消化促進、シナモンは殺菌効果、パプリカは体調を整える作用、ローズマリーは頭痛を鎮め、脳の働きを促進、クミンは解毒作用、ジンジャーは体を温め、発汗作用もあり、コリアンダーは胃腸の働きを活発にします。
熱で壊れてしまう栄養素も多いので、スパイスの効能を最大限に活かすためには、火を通す時間を短めにすることがポイントです。